ApacheとNginxについて

apache,nginx

役割

サーバに対してインストールすることで、Webサーバとしての機能を持たせるソフトウェア。

それぞれにメリット、デメリットがありwebサーバ以外の機能も備えている。

これ自体がWebサーバではない。。

インストールすることでWebサーバとして機能させることができる!

そもそもWebサーバとは

WEBブラウザからのリクエストに応じて静的画面や画像などのホームページのデータを Web ブラウザーに送ってくれるサーバーのこと。

ブラウザでURLを叩いて画面が見れるのは、Webサーバのおかげ。

違いについて

Nginx

機能
  • Webサーバ:静的コンテンツ(HTML、CSS、画像など)を提供する
  • ロードバランシング:複数のバックエンドサーバにトラフィックを分散し、負荷を均等にする
  • リバースプロキシ:クライアントからのリクエストをバックエンドのサーバに転送し、そのレスポンスをクライアントに返す
  • キャッシュ機能:リバースプロキシとしてのキャッシュ機能を持ち、サーバ負荷を軽減し、応答時間を改善
  • SSL/TLSサポート:HTTPSをサポートし、SSL/TLS証明書を用いたセキュアな通信を提供
  • コンテンツ圧縮:Gzip圧縮をサポートし、データ転送量を削減
  • セキュリティ機能:リクエストのフィルタリングやアクセス制御、DDoS対策などのセキュリティ機能を提供
特徴
  • イベント駆動型: 非同期で非ブロッキングなアーキテクチャを採用しており、少ないリソースで多数のリクエストを処理可能。
  • 効率的なメモリ使用: 同時接続数が多い場合でも、メモリ消費が少なく、スケーラビリティが高い。
パフォーマンス
  • 静的コンテンツ: 静的コンテンツの配信に非常に優れており、高速な応答時間を持っています。
  • 動的コンテンツ: 通常はプロキシサーバーとして動的コンテンツのバックエンドにApacheや他のサーバーを使用し、パフォーマンスを最適化します。
設定と管理
  • 設定ファイル: シンプルで直感的な設定ファイルが特徴で、設定が比較的簡単です。
  • リバースプロキシ: リバースプロキシとしての設定が得意で、負荷分散やキャッシュ機能が強力です。
ユースケース
  • 高トラフィックのウェブサイトやAPIサーバーに適しています。静的ファイルの配信やリバースプロキシとしての使用が一般的。

Ex.Netflix等

Apache HTTP Server (Apache)

機能
  • Webサーバ
  • 動的コンテンツの生成:PHP、Python、Perl、Rubyなどのスクリプト言語を用いた動的なコンテンツの生成をサポート
  • ロードバランシング
  • キャッシュ機能
  • セキュリティ機能
  • SSL/TLSサポート
  • リバースプロキシ
  • モジュール拡張:機能をモジュールとして追加でき、必要に応じて機能を拡張可能
  • コンテンツ配信:コンテンツ配信や、レスポンシブデザインのサポート
  • URLリダイレクトとリライト
  • 認証とアクセス制御
  • ログ管理:リクエストやエラーのログを詳細に記録し、分析やデバッグが容易
特徴
  • プロセスベース: 各リクエストに対して新しいプロセスまたはスレッドを生成します。これにより、同時に処理できるリクエスト数に制限がありますが、各プロセスは独立しているため、安定性が高いです。
  • モジュール構造: 様々な機能を持つモジュールを追加してカスタマイズできます。
パフォーマンス
  • 静的コンテンツ: 静的コンテンツの配信は可能ですが、同時接続が多くなるとパフォーマンスが低下する可能性があります。
  • 動的コンテンツ: 動的コンテンツ(PHPなど)を処理する際に、オーバーヘッドが大きくなることがあります。
設定と管理
  • 設定ファイル: 複雑な設定が可能で、.htaccessファイルを使用してディレクトリごとの設定を行うことができます。
  • 柔軟性: 設定の柔軟性が高いですが、初めての人には少し難解かもしれません。
ユースケース
  • コンテンツ管理システム(CMS)や動的ウェブアプリケーションの運用に適しています。特に、PHPやPerlなどの動的コンテンツを多く使用する場合に強みを持ちます。

まとめ

Apacheは少量の同時接続数で重い処理を担当させ、Nginxには大量の同時接続数や軽い静的コンテンツを担当させることで効果的なサーバ構築ができる!

疑問点

Q クラウドのロードバランサーとの具体的に何が違う?

A:そもそもの役割が違う。

いくつか違いあり。主要なものが下記。

スケーラビリティと管理の容易さ

  • Apache/Nginx:
    • 自身で管理するため、スケーリングや冗長性の設定は手動で行う必要があります。トラフィックの急増に対応するためには、追加のサーバーを手動で立ち上げる必要があります。これには時間と労力がかかります。
  • クラウドのロードバランサー:
    • 自動スケーリングをサポートしており、トラフィックの変動に応じて自動的にリソースを調整します。また、マネージドサービスなので、運用や管理の手間が大幅に軽減されます。ユーザーは設定に集中でき、インフラ全体のスケーラビリティと可用性を簡単に確保できます。

コスト

  • Apache/Nginx:
    • サーバーの運用コストがかかりますが、インフラ全体のコストをコントロールしやすいです。自分のサーバーで運用する場合、固定費が発生します。
  • クラウドのロードバランサー:
    • 使用量に応じた課金が一般的で、スケールに応じてコストが変動します。予測しやすいが、トラフィックが多いとコストがかさむ可能性があります。

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